10月6日
昼食後、アルゴンキン州立公園を通ってハンツビルへまいります。
またバスでの約4時間半のドライブです。
ドライバーさんは大分年輩の恰幅の良い男性です。
午前中、大いそがしだった添乗員のMさんは、何事も無かったように
流暢な英語で、ドライバーさんに話しかけます。
彼女の英語は本格的で、息を吸ってから吐ききるまでよどみなくリズミ
カルにまるで機関銃のように(ツアーのメンバーの方の表現です。)
早口に喋るのです。
帰国子女ではないかと思いましたが、カリフォルニアの大学で、4年間
勉強して、すぐ添乗員になって5年目とのことです。ベテランです。
まるで英語を話す事でストレスを解消しているのではないかと思うほどです。
はじめはムッツリしているドライバーも、彼女のスピーキングに乗せられて
色々喋りはじめます。彼女のあいずちの言葉がバラエテイーに富んでいます。
「オーキドーキイ」と言う返事が愛らしくきこえます。
モンテベッロのホテルの昼食の時、警官に色々チェックされた事について
彼女が、カナダの警察官も少し融通を効かせて欲しいものだと云った所、
ドライバーさんが、私も昔、警察官だったと云ったとか。
モントリオールのドライバーは、アラブ系の人でしたが、Mさんの英語が
上手だね、という話しから、カリフォルニアの話しになり、妹がカリフォル
ニアに住んでいて自分も行きたいけれど、子供もいるし、此処で働く方が、
収入が多いから。などと話して居りました。
帰りは、アメリカを経由して帰ったのですが、ニューヨークのラガーデイア
空港からケネデイー空港までのバスのドライバーは、女性でした。
さすがのMさん、ドライバーの機関銃もなかなかのもので、男性相手の場合M
さん6割男性4割のおしゃべり度が、Mさん4割になりましたね。
何処に住んでいるの?子供は?え?まだ結婚してない?
私は子供が3人いるのよ。上の子が16歳で、とても良く手伝ってくれるの。
と言った調子です。
カセットテープに録音したいようなリビングイングリッシュでした。
カセットテープで、カナダのフォークソングを聞きながら快適な
ドライブが続きます。ドライバーさんによると、先週紅葉が見事
だったそうです。まだ多分綺麗だと云ってくれました。
公園といっても7,600平方キロもある広大な森で、湖もあちこちに
見えます。
いよいよ道の両側が紅葉また紅葉となりました。ワー綺麗!ウワーきれい!
ホラあっちあっち!ああ、こっちも!ホラホラあの山!真っ赤だー!
前の席の紳士が、やおらビデオカメラを構えて撮り始めます。
バスの中からのこの素晴らしい眺めは、カメラでは、どうしようも
ありません。この美しい紅葉をバッチリ納めたであろうビデオカメラを
うらめしく思ったほどです。
もし今度ボストンにでも行く機会があったら、やはり紅葉の季節にしよう。
そのときは、絶対ビデオカメラを持って行こう。
行けども行けども続く紅葉の道。ハッとするような赤、優しいオレンジ、
その中間色、見え隠れする綺麗な湖、緑の針葉樹。何でもたっぷりなカナダ
は、たっぷり惜しみなく美しい紅葉を今日こそ見せてくれました。
アルゴンキン州立公園は素晴らしい所でした。
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アルゴンキン |
半分散った紅葉 |
バスの窓から |
みずうみ |
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