再びのインドネシア:中央ジャワ編 10
ジョグジャの王宮

ジョグジャの道


今日はイダの家族とのお別れの会食がありますのでプランバナンからUターンかと思っておりましたら、去年見られなかったジョグジャカルタの王宮を30分ほどですが覗く時間があるとの事で車は急遽、ジョグジャ目指して走ります。王宮に着きますとガイドを名乗る男性が現れました。時間が限られているので、一寸だけと申しましたら快く了解して案内してくれました。

プランバナン遺跡 入り口に

左の画像は王宮の前のスナップです。木陰でのんびりと果物などを売っている人たちです。右は王宮の入り口です。

  さて、ジョグジャのスルタンには3人の夫人、15人の子供が居り、800人の従者がいるそうです。スルタンに関わる125人の人々が同じ地区に住んでいるそうです。昨年ジョグジャを案内して下さった舞踊家のトゥッティーさんもその中の一人です。スルタンの家族達は、砂糖会社、車の組み立て工場などを経営してちゃんと働いて居るのだそうです。王宮は250年前に作られたそうですが、王宮の位置というのが、正面のマリオボロ通りを真っ直ぐ行った突き当たりにムラピ山、王宮の後ろは海岸に通じており、王宮から海に通じる地下道があるとか。それは、何故か?実はスルタンの第一夫人は海の女神、ニャイ・ロロ・キドゥル(Nyai Roro Kidul)で、毎年必ず一度は彼女に会いに行かねばならないのだそうです。その為の地下道なのだそうです。と、これは、ガイドさんと、息子から聞いた話でした。何だか神秘的ではありませんか?そう言えば昨年一体何だったのだろうと思ったのは、この地下道だったのかも知れません。海の女神ニャイ・ロロ・キドゥルは焼きもち焼きで恐ろしくもまた美しい女神なのでしょうか・・

スルタンの玉座 玉座の天蓋

左はスルタンの玉座、右はその天蓋です。ジョグジャカルタのスルタンは人々の人望が厚く、人々から慕われて居られるそうです。

王宮 王宮

王宮と言ってもヨーロッパの王宮とは違って風通しの良い、明るくてのんびりした感じのものでした。この奥の方に、スルタンのお住まいがあり、一般の人は入れません。去年も今回も大急ぎの見学でした。ゆっくり見てまわるのにはやはりもっと時間が欲しですね。

マグランから1時間程の所にイダのお友達の経営するレストランがありました。イダの家族が集合して下さり、お別れの会食です。結婚式の時のクバヤに着替えて出かけました。両親に会ったらお話出来るように、前もってイダに私の伝えたいことをインドネシア語に翻訳して貰い、それを練習して参りました。丸暗記ですが、それでも、とても喜んで聞いて下さいました。よかったぁ。下の画像はその時に出た民族色豊かなメインデイッシュで、白く尖っているのはご飯です。椰子の実のジュースは、お客が来てから木から頃良い物を選んで採ったとのこと。さっぱりした爽やかな味でした。

王宮 王宮

言葉が通じないもどかしさがありましたが、お互いに握手したり、抱き合ったりして別れを惜しみました。お元気で。また会いましょう!

普通ならばこれで明日は日本に向けて飛び立つのですが、予約した飛行機が飛ばず、幸か不幸かもう一度バリへ行くことになってしまったのです。そしてそこで、最後の冒険をする事になりました。

◇冒頭の画像は王宮に関わる人たちの住む住宅へ通じる入り口です。
   

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