わくわくパリ日記

〜初めての海外旅行 (12)〜

  パリを歩く(実行編 その4)

そこで我々も昼食をとる事にします。角にカフェがありましたがメニューで苦労するのも面倒なので目についたマクドナルドに入る事にします。そう言えば東京は銀座の4丁目の角で外国人の観光客がハンバーガーなど立ち食いしているのを見て、折角日本に来たのだから何処かましな食堂に入れば良いのに等と思ったことがありましたが、パリに来てマクドナルドを見てホッとするこの心理、成る程です。

場所もカルチェラタンの昼時とあってなかなか繁盛しています。奥の方に居た東洋人の若い男の子にOさんが牛乳をリクエストしたら彼は日本人では無くて言葉が通じず、逆に側に居た外国人が日本語を話して呉れたという珍事。
ソルボンヌの学生でしょうか、若い素敵な男の子と可愛い女の子がしきりに楽しげに会話しながら食事している横に、我々はヤッコラサと腰掛けました。

椅子の高い事高いこと。背の高いOさんがやっとの思いで座る事ができたのです。私は大変でしたよ。 このマックの店の客も1/4は黒人が占めていました。ハンバーガーも美味しくて幸福な気分です。

腹ごしらえも終わり、クリュニー美術館が開くまでこの辺を歩いてみようと言うことになりました。ぶらぶらとサンミッシェル橋まで歩いて行きます。レストラン、ブティックなど眺めながら行きますと、後ろから来るカップルがラヴシーンを繰り広げます。まるでじゃれあってるみたい。(最近ではもう日本でも珍しくない風景になりました。)

向こうにノートルダム寺院が見えます。画家、マルケが1912年に描いているこのサンミッシェル橋から対岸、向かって左に見えていたのが最高裁判所、見えなかったけれどその奥にマリーアントワネットが最後の日々を過ごしたコンシェルジュリ、ずっと右手が警視庁、そしてその奥がノートルダム寺院というわけです。

我々は橋の処でUターンして小径に入り、突き当たりのお総菜やさんの美しいウインドウを覗いたり、靴やを見たり、して、又クリュニーまで戻りました。しかし、未だ時間がありますので美術館とソルボンヌ大学の間にある小さな公園のベンチに腰を下ろしました。

さしもの上天気も午後2時近くなると薄ら寒く冷えて来ます。Oさんと並んで現実的に小銭の勘定をしたり、タクシー代の用意などしている間にぼつぼつ2時となりました。ようやく木戸(本当に)が開きます。この日は幸運にも入場無料の日に当たっておりました。普通は7フランです。受付で持ち物を預けます。


カルチェラタンのマクドナルドで

ソルボンヌの小公園

後の建物がソルボンヌ大学



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