わくわくパリ日記

〜初めての海外旅行 (5)〜

  めくるめくベルサイユ宮殿

23日 晴れ、モーニングコール8時です。
生まれて初めてホテルでのコンチネンタルスタイルの朝食です。しかもここは花のパリ!
ピシッとテーブルがセットされ、ギャルソンが「Tea or coffee?」と英語で尋ねます。

今日は午前中はべルサイユ宮殿へ参ります。パリは寒いと思って来ましたが、暖冬異変のせいか室内はもとより快適、戸外も上天気とあって東京と変わりません。延々と続くブーローニュの森を見ながらベルサイユの町に入ります。

バスを降りて宮殿前の石畳を歩きます。1714年頃現在のものに近い状態に整ったという事ですから300年近くも前からのものでしょうか・・・あちこちに極く自然な窪みがあり、何とも言えぬ柔らかい陰影を作っています。この石畳が生々しいフランス革命を知っているのかと思うと感慨一入です。

日本で、漠然と想像していたベルサイユ宮殿の内部、テレビ等で見た鏡の間など、見るほどにこれはチョットやそっとの代物ではないと実感しました。壁面のある部分から天井の絵画に変わる所の錯視効果 の巧みさ、精緻さには目を見張ります。現在の金額にして20億フラン(800億円)の工事費をかけたそうです。窓から庭園を見てまたため息。マロニエはもう殆ど葉を落としていますが、日本の芝よりも柔らかで、10cmくらいの丈のものが瑞々しい緑で地面を覆っています。(最近日本でも、冬でも枯れない芝を見かけますね。)

広大なベルサイユ宮殿の極く一部しか見ませんでしたけれど、それでも満足致しました。ため息とともに庭に出て写真を撮りながらドラゴンの噴水の方へ歩いて行きました。マリーアントヮネットが愛したというプチトリアノンへは時間が無くて行けず、残念!!大きな柏のような形の葉っぱがひらひらと風に吹かれて斜めに散る初冬のベルサイユの庭でした。

美しくも豪華なベルサイユ宮殿を後に再びブーローニュの森を眺めつつパリ市内に戻ります。午後のブルトイユ城へ行くまでの時間を利用してルーブルに近いリヴォリ街の大きな免税店へ。みんな空腹も忘れて夢中でお買い物。「メルシ、マダーム」とにっこり微笑んだフランス人の店員の顔を脳裏に、時間ギリギリに引き上げます。さよなら、リヴォリ街!!

Oさんの短歌です。
華麗なるヴェルサイユ宮殿の寝室に隠し戸ありて王家の孤独

ベルサイユの町
宮殿近くの街並み

宮殿の石畳

天井画

庭園

ドラゴンの噴水

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