わくわくパリ日記

〜初めての海外旅行 (7)〜

  ハプニング発生!そして ”Pizzeria”

別室の二人と後で食事に行く約束をして新しい部屋の鍵を貰いOさんと二人で探し当てた部屋に入ってビックリ仰天です。

先ず、ベッドの上に誰かのスーツケースが開かれて、Gパンや靴下がただ事でなく散乱しています。しかも届いている筈の我々の荷物がありません。部屋を間違えたかしらとロビーにとってかえし、添乗員さんに一緒に来て貰いました。恐ろしいことに泥棒の仕業だったのです。

泥棒は向かいの若夫婦の部屋からこの空き部屋に荷物を運んで金品を物色したらしいのです。こともあろうに、我々の部屋で起こった泥棒さわぎ・・・パリは何と物騒な所でしょう!日本人はお金を沢山持っているから狙われるとか。又、被害者が旅行者で告訴出来ないので、犯人を中々逮捕できないとか。真相は分かりませんが、兎も角、我々の荷物は無事に届いて不気味ながらも一安心です。

心配して待っていてくれた別室の二人と合流して4人で夕食に外へ出ます。昨夜のガルニエはチョットお値段が張ったので、今夜はうんとエコノミークラスで行こうと意見が一致しました。ホテルを出てサン・ラザール駅前を横切り、アムステルダム通りとサン・ラザール通りが交差する角に駅前食堂といった感じのピッツエリアという店がありました。

庶民的な店で、肥った熟年のおばさんがせっせと働いています。ウインドウの見本で、スパゲッティーの上に目玉焼きがのっているのを食べてみようと言う事になりました。おばさんに合図をすると、こちらを向いて歌うように「Petit moment」と言いました。生きたフランス語の使い方を一つ覚えて嬉しくなりました。

ここの客は勤め帰りの人々といった風体で、中には中年の女性が一人で黙々と食事しています。パリの普通の人々の生活を垣間見た思いです。

食事を終えてぶらぶら歩きをしておりましたら、通りすがりの店の中から我々に向かって「チャオ!チャオ!」と声がかかります。それで我々もすっかり気分が華やいでナント、「チャオ!チャオ!」と手を振ってしまいました。人間って楽しいな。チャオはイタリア語でしょう?・・フランス人はイタリア人とロシア人を嫌っていると聞きました。イタリア人はフランスでがめつく稼いでいるという事で、そんなことからでしょうか?

部屋に帰って初めてフランスのバスタブで疲れを流します。今度の部屋からは外が見えません。下着など洗って干します。ヒーターに乗せるとすぐ乾いて便利。水のせいかひどく手が荒れます。Bedは快適です。
Bon nuit!

Oさんの短歌です。
覚めやらぬ眠りの底に人の声聞きつつ思ふここはフランス


パリ第1夜・ホテルの部屋の見取り図

ちょっと待っててね〜

ピッツェリアで

第2夜・部屋の見取り図

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