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再びのインドネシア


バリ編 8

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着替えをしてすっきりしたところでプールサイドに作られた野外ステージ に出かけます。即席の囲いが出来ており、入り口に受付がありました。 今朝出がけにMIKAさんが「予約しておきます」と言った訳が分かりました。名前とルームNO.を聞かれて、紙に書かれた名前をチェックして、「あ〜イダさんの・・・」 とにっこり。

既にバンドが軽い音楽を演奏して居りました。 バイキングで食事をしながら、音楽とケチヤックダンスを楽しもうという企画です。 ここには白人が大勢来ておりました。友達づれ、家族連れ、二人連れなどなど。 殆ど真ん中の席に老夫婦が一寸恥ずかしそうに座ったものです。

ケチヤックダンスの会場入り口 豚
バリの衣装を纏ったマネキンが入り口に立っています。コンバンハ。 おお、哀れ!豚の丸焼きです。ここはイスラムでは無いので豚はOKのようですね。

周囲はすっかり暗くなり、黒白の大きなチェック柄の布を掛けられたテーブル には蝋燭が点され、点在する椰子の木の幹にも同じ柄の布が巻き付けられて 豆電球が点されており、過不足ないムーディーな明るさです。不思議なのは 戸外で、人が集まっているのに蚊が居ないことです。海の風で吹き飛ばされて しまうのでしょうか?
ちなみに、黒白のチェックの布はバリではおめでたい時や、何かの行事の時、仏像 の下半身などに用いられています。

ステージで、こういうときにお決まりの「コンドルは飛んで行く」や、「上を向いて 歩こう」が演奏されて、前座がおしまい。いよいよケチヤックダンスの始まりです。 松明に火が点され初めて見るバリのケチヤックダンスへの期待が高まります。

「ケチャ、ケチャ、ケチャ、ケチャ、ケチャ、ケチャ・・・・」
ほの暗い舞台に大勢の上半身裸の若い男性が声を揃えて叫び乍ら現れました。 優雅な女性の踊りかしらと思っていた私は「オヤ、これは・・・」と好奇心に 駆られたのでした。

ダンス ダンス
この男達も黒白のチェックの布を纏っています。 これは悪魔を撃退しようとしているところです。

彼らは初めから終わりまで「ケチャ、ケチャ」を時に大声で、時にささやくように 時に「ウォ〜ッ」というよな唸り声をあげて何と2時間唱え続けておりました。 BGMというか進行する物語を盛り上げるオーケストラのような役割をしているようにも 思われました。

やがて次々に新しい登場人物が現れます。どうやらストーリーがあるようなのです。時々 語り部のような人が講釈するように語るのです。中国の京劇、日本の歌舞伎のような雰囲気 もあります。ケチャックダンス(男達の宗教的な集団の踊り)と、レゴンダンス(色彩的な 衣装を着た女性の優雅な踊り)とバロンダンス(聖獣バロンと魔女ランダの戦いを描く) を一緒にして見せて呉れたようで、内容は良く分かりませんでしたが、2時間があっと言う間に 過ぎてしまいました。

悪者? 女神?
悪者が跋扈? 悪魔を弓矢で撃退する?

女の子がバロンが近くまでやって来たので怖くなって泣き出してしまう 一幕もありました。初めから終わりまで嫋々と踊るチャーミングなダンスが レゴンダンスだったのでしょうか。

レゴンダンス?
泣きながらパパの所に逃げて来た女の子。クリックすると泣かせた張本人が。 クリックすると、うっとりするほど踊りが上手だった女性が。

あらあら、本物の火の中に悪者がとじこめられたぁ。

火 今泣いたカラス
縛られた悪魔が火の中に。 ダンスが終わってさっき泣いたカラスがちゃっかりと。

昨日に引き替え、今日はスケジュールを100%こなして体調も回復、明日は一日 ゆっくりとプールで泳いだり、ビーチでお昼寝をしたりして過ごしましょう。

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