東欧土産話(5)



7月16日(日)

2泊したプラハのホリデイ・インに別れを告げます。

今日の予定は、朝食後、カルロビ・バリへ。着後、ブジ−ドロ、源泉(コロナーダ)などを観光。
カルロヴィ・ヴァリ発バスにてチェスケーブディヨビツェへ。午後6時から6時半ホテル到着予定です。

プラハからカルロヴィ・ヴァリまでは、専用バスで約2時間です。
朝8時半集合ですが、今回のツアーの皆さんは、優等生で、必ず時間より早く集合されるので大体時間どうり、
又は時間より早く出発する事が出来ました。

ドライバー「ニコ」さんの快適な運転で、初めての陸上の移動です。
窓の外は、美しい自然です。白樺や赤い実をつけた例のナナカマド、遠く近くちいさな緑の丘陵がやさしい
スロープを描き、眺めに変化を与えます。

すぐ近くには緑の草原の中にピンクのヤナギランのような花の群生がとても綺麗でした。
この花は、ブダペスト郊外にもたくさん咲いて居りました。

やがてカルロヴィ・ヴァリ到着。

カルロヴィ・ヴァリは凄いのです!
モーツァルト、ベートーベン、ショパン、ゲーテ、シラー、ツルゲーネフ、 トルストイ、マルクスなどが訪れているのですって。
そう言えば、モーツァルトの映画で、奥さんが温泉保養地に行った話しがありましたね。

源泉が吹き出している歩きながら温泉を飲む ここは温泉といっても飲泉治療しながら逗留する土地のようです。
64度から43度位の温泉を自由に選んで飲む事が出来ます。
いつかテレビで、女優さんがここに来て温泉の水を飲んで、
「まずいー!」と言っておりましたので、覚悟して飲んで見ました。

いやいや、決して「まずいー!」等というほどのものではありません でしたよ。身体に良いと聞けば、一寸塩分があるかな位で、温かくて 疲れが取れるような気が致しました。

温泉を飲むカップ ここでは温泉を飲むカップが売られており、皆さん記念に一つずつ買い求めました。
温泉を飲んでゆっくり散歩をしながら保養するのがここのやり方なのだそうです。(手の所が吸い口になっています。)
私もちょっぴりゲーテさんやショパンさんになったつもりで温泉のお湯の入ったカップを片手に時間が来るまでお散歩です。珍しい体験でした。


珍しい飲泉体験を致しまして、一行は一路ホテルへ向かいます。
本当は、チェスキークルムロフに宿泊する筈のところ、ホテルが満員とのことで、似たような名前のチェスケー・ブイヨヴィツエ泊となったそうです。

大体予定どうりの時間に到着致しました。夕食時間、明日のモーニングコール、朝食の時間などの説明を聞いて、
それぞれキーを手渡され、やれやれと一同解散、各部屋へ急ぎます。

ホテル**ルですぞ!!


ガチャガチャやってもなかなか鍵が開きません。お隣でもやってます。 テクニックが必要です。
隣の隣のご主人が、親切に、「右に2回まわ してから左に戻すとあきますよー」
と教えて下さいました。 やれやれ、おかげさまで・・・
と、中に入ってビックリ。 片方のベッドにフトンが無い。ダンボールみたいな情けない茶色の ベッドの
ボードが露わです。片方のふとんもただ、積んであるだけ。「何じゃ、これ。」

しかも、部屋が狭いので、ベッドが並べられなくて、頭と頭、若しくは、足と足 を向き合わせにする格好
で縦に並べてあります。 小さな洗面には栓が無い。紙屑かごがやっと一つありました。
バスには カーテンが無い。バスタオルも一人分しかない。うすーい紙のような石鹸 が、寂しそうに
置いてあります。

テレビなどという贅沢なものは無い。冷蔵庫なんかあるわけ無い。 まして、いつもくすねるレターペーパー
とかボールペンなど、有るはずも無い。

まー、仕方ないけど、フトンだけは何とかしてもらわなくちゃと、TDさんに 電話いたしました。
ドット疲れが出まして、一つあるフトンに横になったら枕が何だか変な匂い。どひゃー・・・

食事の時間になって大変です。あちらでも、こちらでも、マットが敷いて 無くてうすいフトンだけ。掛け布団が薄くて風邪ひきそう。
すると、TDさん、キッとなって、「今夜はお客さんが一杯で、フトンがもう 無いそうです。」
ギク・・それではあまり情けない・・・


「フトンが一人分しか無いお部屋もありますので、そちらを優先致します ので何とかある方は、我慢して下さい。」
一時はどうなることかと思いましたが、フトンはいただけそうでほっと致し ました。

夕食のレストランは素敵な部屋です。
若い綺麗なウェートレスさんは、 超ミニスカート。その上きわどいスリットまで。
食事も悪くはありません。 しかし、サービスをするという事にあまり慣れていないような雰囲気 です。

「私もこのホテルは初めてですけど、まるでロシアのホテルみたいで すね。」と、若いTDさんは言いました。
TDさん、今夜は大変でしたね。

「随分旅行したけれどこんなホテルは初めてだと興奮して話す奥様 も居られました。
ひよっとして、これは、とても貴重な体験かも知れ ません。



ホテル近く

*ホテル近くにこんな
楽しい広告がありました。
バドワイザーの広告

*チェスケーブイヨヴィツェは
バドワイザー発祥の地との事
で壁一面にバドワイザーの広告が描かれています。
ホテル**ル

*ホテルの前です。
ナナカマド

*ホテルを取り囲むように
美しいナナカマドが実って
居りました。

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