東欧土産話(6)



7月17日(月)

ここのホテルで、たった一つ良かったのは窓から眺めた景色、と皆さん同じ意見でした。

ホテルの窓から すぐ前が教会で、周りに赤い屋根がつづいて居ります。
昨夜、暗くなってから眺めましたら、殆ど明かりが見えませんでした。やはり、それを不思議がっておられる方は私一人ではありませんでした。

目の青い人は、明かりがまぶしく感じられるのだという意見もありました。
全体に照明は、薄暗く、これでは電気の消費量も日本などとは 随分違うことでしょう・・
でも何処へ行っても建物の内部が豪華で、 クラシックなので、蝋燭やダウンライトが
とても良く似合います。

朝、ホテルの周囲を一回りしてみました。
このブディヨヴィツエという土地はバドワイザー発祥の地との 事で、バドワイザーをチェコ語で
ブディヨヴィツエというのだ そうです。そう言えば近くの建物の側面全部にバドワイザーの 宣伝の
絵が書いてあります。朝早いこともあって殆ど人どうりがありません。
労働者ふうの人がポツポツ出かける姿が見られるくらいでした。

今日はこれからバスで20分ほどのチェスキークルムロフへ行き、 観光後、222キロ離れた
ウイーンへ移動します。 ウイーンへは午後6時から6時半ごろの到着予定だそうです。

美しい街、世界遺産の街、チェスキークルムロフへやって来ました。

今日の現地ガイドさんは、眼鏡をかけて、真面目な学究 タイプの背の高い女性アレーナさんです。
英語で説明するのをTDのSさんが、良く透る大きな声で翻訳 して下さいます。
Sさんはイギリスとフランスに数ヶ月ずつ留学 していたとのことで、18**年などという数字の訳にほんの少 しだけ
手間取りましたが、なかなかなものでした。

アレーナさんが、つい熱中して、喋りすぎると、「貴方のフレーズ は長すぎる。
もっと短く区切って呉れないと、説明しにくい」等と はっきり抗議して、
アレーナさん、「はーぃ」という感じ。TDさん は、堂々としていて感心してしまいました。

では見学開始です。

宮殿の庭園 ユネスコ世界遺産指定の旧市街は、13世紀半ばに作られたというお城から始まりました。
1600年代に作られた3っつの庭、ハーブの庭、果樹園(今は フランス式庭園)、散歩のための英国式庭園などをそぞろ歩き ながら歴史やら地理的環境などのお話しが続きます。
red beech よくヨーロッパで見かける赤紫色の葉の、大きな大きな木が、向かい 合って2本生い茂っています。丁度庭師のおじさんが、手入れをして おりましたので、その木の名前を聞きましたら、即座に"Red beech, beech."と教えて下さいました。 帰って辞書を引きましたら「ビーチ」は、ぶなの木とありました。 長い間の疑問が一つ解けました。
チェスキークルムロフの町チェスキークルムロフのお城の庭園を抜けて、次の建物へ行く途中の高台から、右下に美しい町並みが一望できました。皆さん歓声を上げて、一斉に写真タイムです。
城壁の窓から城壁の窓から眺めたチェスキークルムロフの街です。この手前にS字状に流れるブルダヴァ川が清流をたたえ、若者達がカヌーを操る姿も見えました。まるでお伽の国に迷い込んだような気持ちです。
中庭の建物の壁画 お城の中庭でひと休みです。古い建物の壁画はフレスコ画が描かれ、その周りは壁がデコボコとブロックを組み立てた様に立体的に見えるようにデザインが描かれております。古い歴史を感じました。
コンサートのポスター ピアノ・フェスティバルの大きなポスターが貼ってあります。お城でコンサートなどが催されるようです。ベートーベン、モーツアルト、ショパン、リスト、シューベルトなどの名前が書かれております。こんな所でピアノコンサートが聞けたら素晴らしいですね。

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