6月23日 ザルツブルク 午後の自由行動
  

 さ〜て、午後は最後の自由行動です。
楽しかったウイーン以来のバジルさんとの二人歩き再開です。

午前中にザルツアッハ川のモーツアルト橋を渡る時、船着き場に、遊覧船が泊まっておりました。
「あれに乗ってみましょうよ」とバジルさん。「オーケー」と二つ返事です。発船は1時間毎です。2時に乗る事にして、それまで少し歩く事に致しました。ザルツブルクの街は小さいそうなので何とかなると思い、ウイーンのようには調べて居りませんでしたので、一寸不安でした。川沿いに逍遙してから旧市街に入り、衣料品の店へ。ここで、孫たちの夏ものをお揃いで求めました。バーゲン品です。

ここで’笑い話

「ビッテ」と品物をレジ嬢に渡す。無言で袋に入れて手渡される。間髪を入れず、覚えたてとばかり張り切って「ビッテ シェーン」と私。レジ嬢声に出さず笑い出す。
やってしまった!相手が「ダンケシェーン」と云ってから、「ビッテシェーン」と云うべき所、向こうが何も言わないのに先に「どういたしまして」と云った訳で、一寸だけ無愛想な女性を笑わせたのですから、ま、いっか。この次はバッチリじゃ。お、もう船着き場に行かなくては!

船着き場に切符売り場があります。シルバー料金は無し。私達が乗るツアー1のコースは40分ほどで11ユーロです。橋を4つくぐり、5つ目の手前でUターンして帰ります。同じ音旅仲間も私たちの他に3人乗りました。

英語とドイツ語の説明が流れますが、どうも良く聞き取れません。行きは左岸が良く見えました。別荘風の綺麗な建物が続きます。帰りは旧市街の方向、大学の建物、もうすっかりお馴染みになった山のうえのホーエンザルツブルク城、近くの教会の尖塔などなどがゆったりと視界をよぎってゆきます。川の揺らぎがとても心地よくこのままずっと乗っていたいようでした。

ツアー2ではヘルンブルンまで行き、船着き場から仕掛け噴水の庭園で有名な
ヘルンブルン宮殿までシャトルバスで5分で行けるそうです。忙しい添乗員さんが何時行らしたのか、そこに行って見たそうですが、あっちこっちから水が噴き出してびしょぬれになってしまったとか。
「わたしは〜あんまりお勧めできないですねぇ〜」と。
でもその気で行けば楽しそう!このツアーは5までありナイトツアーなどはきっとロマンチックな事でしょう。
                           
 船着き場から反対側へと橋を渡り、すぐの所にあるモーツアルトの住居にやって参りました。モーツアルト一家は1773年から1787年までここに住んでいたのだそうで、午前中に行った「生家」とは別の家です。但し、ガイドブックに依れば戦災で破損した建物をモーツアルトファンや、日本の保険会社の多額の寄付などでモーツアルトが住んだ当時の姿に再建したものだそうです。(どうして日本が?)

丁度お一人でこのツアーに参加された若いOLさんと一緒になりました。彼女はまるで添乗員代理さんのように良く気が効く方。入場券を買うのに、3人になると割引になりますからと一緒に買って下さいました。日本語のガイドフォーンが渡され、モーツアルトの音楽付きの解説を聴きながら楽器や楽譜を見てまわります。入館者も程ほどで、ゆったりと、会場もさほど広くなく、音楽好きには絶好のオアシスでした。 

最後に解説のテープが終わりましたら、ビービーと変な音が止まらなくなってヒヤアセをかいてしまいました。私だけではなく、あれって、何とかならないものでしょうか?操作方法が分かりませんでした。                                  
                           
 少し早めですがそろそろホテルに戻りましょう。今夜はあの山の上のホーエンザルツブルク城で最後のコンサートがあるのです!
バジルさんとホテルに帰るバス乗り場へと再びザルツアッハ川を渡ります。バス停は午前中添乗員さんに教えて貰った川に面したパン屋さんの前、1番のバス、1,7ユーロで前から乗る・・とノートにメモあり。

無事バス停に着きました。表示板にランプが点灯して○番〜○分と表示されますので何分待つと来るかが良く分かります。そして時間どうりにやって参りました。終点がホテルのある中央駅広場です。

←真ん中の看板がバス発着の表示板

 ほぼ一日、「みじかくも美しく燃え」て歩き回ったこの街、まだまだ沢山見残したところはありますが、モーツアルトの幻影の見え隠れする優しい街でした。この次はもう心配無く歩けそうな小さな街。今夜、また。

ザルツブルクについては
こちらからビデオや画像で見ることができます。