3日目 6月19日 つづき お風呂に入って昼の部の疲れを取り、すっきりして再び皆さんと一緒に地下鉄に乗り、楽友協会にやって参りました。テレビで毎年ニューイヤーコンサートが行われるあの楽友協会です!まわりを見回しますと、道を隔てた向こうに世紀末の建築家、オットー・ワグナーの作った小さなカールスプラッツ駅の金の装飾の屋根が見え、目を90度左に向けますと木々の向こうに素敵なカールス教会の丸い屋根と二つの塔が望めます。 7時半開演には少し時間がありますのでロビーで、開演前のさざめきに身をゆだねます。やがて、ホールに入ります。申し込みの時にカテゴリーを少しランクアップして依頼したためか、前の方の席が取れておりました。双眼鏡は不用です。 いよいよ楽団員が入って参りました。おや、ステージが階段状になっております。大きな体のウイーンフルの団員と楽器でステージがギューズメになりました。観客席も一杯です。そして指揮者のリッカルド・ムーティー登場です。 バジルさんと私は今回ウイーンで自由行動を致しましたが、ツアーのお仲間の中で、予め本で調べて、やはりウイーンの森を自由に歩いた方のお話を聞きました。地下鉄とバスを乗り継いでベートーベンが田園を作曲しながら歩いた小道を歩いて来たとのこと。とても印象に残って楽しかったそうです。ここでも、資料館の事務員さんとのラッキーな出会いがあったようでした。 ホテルのすぐ近くにはスーパーマーケットがありました。美味しそうなチーズやソーセージ、サンドイッチなどが生活必需品と共に豊富に並べられて居りました。私が何を買ったかと申しますと、留守番のワンコに日本ではお目に掛かれない何かの胃袋の干物みたいな ものを。これが大受けに受けて忽ち今度はワンコの胃袋に収まりました。 このスーパーでは、レジ袋を呉れません。そう言えばハンガリーのスーパーにもレジ袋が無かった事に感動したものを、贅沢な日本の生活に慣れてしまうと、すぐ忘れて仕舞います。 また、ホテルの近くで壁にシューベルトの肖像が描かれているというシューベルトゆかりのマルガレーテ寺院があったそうですが、行きそびれて残念でした。今回も更に沢山の宿題を抱え込んでウイーンを去る時がやって参りました。 明日はバスでグラーツへと移動致します。グラーツでは、シュティリアルテ音楽祭が催されており、「美は危険と共にある」と云ったというニコラス・アーノンクールの指揮する音楽会を鑑賞する事になっております。変人とも云われるアーノンクールって・・・一体どんな音楽を聴かされるのでしょう?それに、もう一つ、グラーツではコーラスの友人の息子さんとデートのお約束があるのでした。 |